"Yoga teaches you to hold a posture without judging all the passing physical, mental and emotional sensations as they arise. By prolonging your holding of a posture, and remaining relaxed, clear and calm, you learn to witness all feelings and thoughts as they pass by. Though the medium of your body, you are developing your consciousness."
-Yogi Amrit Dasai
"Asanas penetrate deep into each layer of the body and ultimately into consciousness itself."
-B.K.S.Iyenger
クリパルヨガでは、アーサナを長くホールドするというプラクティスをよく行います。
sadhanaともいわれているヨガプラクティスの中で
アーサナを長くホールドするということは、
抵抗や不快さを超え、
より大きな刺激の中へ深く入ることを意味します。
ヨガ・スートラでは、
「アーサナは安定して快適なものでなければならない」
といわれているのに、何故こんなことをするのでしょう?
筋力や持久力のアップとは別に、
その目的は、
自分の身体やパーソナリティーを堅くさせるような
自分の鎧をやわらげることにあります。
つまり、
自分の古い構造をやわらげ、しなやかにすることによって、
長く続くような変化を手に入れるのです。
もちろん、ホールドをしている間に、少しでも身体を痛めそうな兆候があったら、
すぐにストップする注意深さと繊細さが必要ですが、
そしてその体験は、ヨガマットの外での日常の中でも、
「辛さや不快さが存在するときに、その体験に留まること」
にも応用できます。
というのも
日常で何かが起こった時に、
とっさに闘争/逃走反応に陥る代わりに、
落ち着いてその状況に留まることによって
物事がずっと上手くいく場合がほとんどだからです。
生きていく過程で、
出来れば起こってほしくない様々なことが起こるのは、皆同じです。
だからこそ、
意味を理解したうえで習得すると、
とても役に立つスキルなんじゃないかなと思います。
アーサナのホールドは、その良い練習になります。
ホールドを続けると、
「もうだめだ!」と感じていたような不快さや、
それによって生まれる不安や
その他の感情が
どんどん大きくなってきます。
でも
それをそのままじっと見つめ続けていると、
段々と
その不快さや辛さが緩んでくるのです。
すると、
人生に起こるどんなことも、
オープンに迎え入れることが出来るような自由さを、
ほんの少し味わうことができた感じがします。
身体を緩めて、
プロセスの中へ浸っていくように、
深く呼吸をすることによって、
その体験がずっと心地よいものになるし、
逆に、
過度な緊張や抵抗は、状況を悪化させるというのは、
アーサナのホールドでも、
日常の様々な体験でも、
同じだと思います。
「全てのことは変化しつづける」と仏陀が説きましたが
アーサナのホールドを通して、
自分自身の身体の事も、心の事も、
一歩離れた目線で眺め、
緊張や不安も、
一時的なものだということを
まるで第三者の目撃者であるかのように
体験出来れば
大きな自由へと一歩近づくことができるんじゃないかな。
なんてね。
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